自然食運動にとって象徴的な存在であった「自然塩」が商品表示においては使用ができなくなることが確実な情勢となりました。

事の発端は2004年7月。実際には輸入塩が原料であるのに、「伯方の塩」などの商品名には「産地誤認」のおそれがあるとして自然塩メーカー9社に公正取引委員会が警告を出しました。

この動きを受けて東京都(生活文化局)が業界に対して表示の自主ルールを策定することを提案。主要塩メーカーによって「食用塩公正取引協議会準備会」が2006年4月に発足。表示に関する公的な業界基準「食用塩公正競争規約」が策定されつつあります。

いよいよその原案が今年1月に公開されました。

概ねこの原案通りに進む見込みとなっています。

この中で注目すべきは、「自然・天然」に類する表示が認められなくなるということ。自然塩・自然海塩・天然塩…など自然食品業界でよく使用されてきた表示ができなくなります。

自然・天然表示については味噌・醤油の公正競争規約で「天然醸造」が特定用語して使用が認められています。自然塩・自然海塩メーカーからは、一定の規格基準を設けた上で特定用語として「自然塩・自然海塩」を認めるようにという主張がなされたものの却下された形となりました。

別件で私が、先週、公正取引委員会に問い合わせた際、担当官は次のように説明しています。「塩をはじめ加工食品品質表示基準に定めのあるもの、また、ないものであっても、加工がなされた食品にあっては自然・天然表示は優良誤認をまねくおそれがあります」

自然・天然表示の優良誤認性については単に食用塩の問題にとどまらず、「自然食品」全般の表示問題に関わることですので、自然食品業界としても注目すべき動きと考えています。このことについては、後日、あらためて書きます。

韓国では大手菓子メーカーやインスタントラーメンメーカーの製品の無化調化(無化学調味料化)が実現しました。
きっかけは2006年3月8日KBS第2テレビでの「お菓子の恐怖」放送。菓子類に含まれる7種類の食品添加物が子供のアトピー性皮膚炎を悪化させているのに、そのことを企業は隠蔽している、という告発番組でした。これにより菓子類の売り上げは15%減少。そのため、2006年の夏までには大手菓子メーカーはグルタミン酸ナトリウムの使用中止を表明し、実際に、実施されるようになりました。
このような状況の中、韓国の消費者運動の働きかけもあり、インスタントラーメンでも、2007年7月までに無化調化が実現しています。(以上、NPO全健協会報2008年3月号を参考にしました)

隣国のお話ですが、日本の食のあり方にも影響をもたらしうる出来事です。

私、鈴木が作成した「小さな会社のブログ選び」がJUSTBLOGのひろば「今週の赤丸急上昇ブログ」に選ばれました。

小さな会社のブログ選び
http://suzukiyu.justblog.jp/

今週の赤丸急上昇ブログ
http://www.justblog.jp/home/hiroba.html

2週間にわたり掲載されますので、4月10日頃まで掲載される予定です。

編集部からは、次のコメントをいただきました。

…工房や個人商社、食品店などの「小さな会社」が大きなことをするためのブログ選びについて書いていらっしゃいます。「紙に書く代わりにブログでブログ情報の整理をしたらいいのでは」と思い立って始められたとのこと。ご自身で調べられた内容を編集し、共有化してくださってありがとうございます。とても参考になる内容です。

弊社のお客様には助産院や自然食品店など小規模事業者が多数いらっしゃいます。これからご自分で、ブログやブログツールを活用したwebサイトをつくって運営しようとしている方のご参考になれば幸いです。

http://www.asahi.com/food/news/TKY200803180396.html

こだわり究極のマヨネーズとして知る人ぞ知る「松田のマヨネーズ」。日本農林規格(JAS)の分類ではマヨネーズから除外され、表示上ではドレッシング扱いとされていました。

ノングルソーであることは当然のこととして、搾り菜種油に平飼いの鶏の有精卵、純リンゴ酢、そして、塩は自然海塩・海の精…○ーピーや○の素など大手では絶対にまねのできない安全・最高級の原材料を使用しているにもかかわらず、砂糖ではなく、JASでは認められていなかったハチミツを使用していたためです。

このような理不尽な状態が3年ほど続いていたのです。

しかし、「それはおかしい」という自然食品・有機食品・消費者の方々の声が届き、この8月にはマヨネーズの使用原材料にハチミツが加えられた改正JAS法により、晴れて「名称:マヨネーズ」が名乗れることになりました。

JAS(日本農林規格)は大量画一製造を前提とした基準となっており、原材料は高純度で工業的コントロールの容易なものが望ましいという姿勢ですが、オーガニック・自然志向の高まりともに、行政・法制も少しずつ変わりつつあるようです。

(ご参考)弊社では松田のマヨネーズおよび使用原材料のうち自然海塩・海の精の業務用販売(ケース)を行っております。

主に助産院様向けにお届けしております「たんぽぽコーヒー30包」につきまして、仕様変更のお知らせを本日FAXと郵送で発送しました。

弊社公式サイトの「サポート」では安全証明書類を公開していますので、ご参考ください。

次に卸売・直販共通の告知文を掲載します。

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【重要】 たんぽぽコーヒー商品仕様変更のおしらせ

いつも、たんぽぽコーヒーをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。昨今、日本国内でのたんぽぽ生産は減少の一途をたどっており、当製品においては、国産原料の調達がいよいよ困難な状況となってまいりました。つきましては、下記のとおり、弊社販売商品「たんぽぽコーヒー」の原料変更を主体とした商品仕様変更を実施させていただくこととなりましたのでお知らせ申し上げます。なお、「かんたろう通信2008年3月1日号」(※)でお伝えしましたとおり、当製品は農薬・有害物質の残留もなく、国内HACCP取得工場で万全の安全・製造体制にて製造していることを保証いたします。※安全証明書類はご請求いただければいつでもお送りします。

今後とも引き続きご愛顧いただきますよう、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

商品仕様変更の内容

1)対象商品:たんぽぽコーヒー30包(サンラピス社製)

2)実施時期:4月上旬出荷分より開始見込み

3)原料たんぽぽ根の産地/仕様変更:

(現行)中国産野生品に鳥取県産品をブレンドして使用

→(変更後)中国産野生品のみに移行

4)原料変更にともなう表示の変更(概要)

(現行)一括表示欄内に「原産国名 中国・日本」

→(変更後)一括表示欄外に「原料産地:中国、製品製造地:鳥取県」

※食品衛生法上、より適切な表示にいたします。

★中国国内では、たんぽぽ根は漢方薬扱いのため、中央・地方政府の厳格な指導対象となっています。

★今後は、原料調達・製造において今まで以上に原料・製品の安全管理を念入りに行い、安全・品質情報をお客様にお伝えできる体制づくりを進めてまいります。また、今年4月にもあらためて原料産地の実地確認を行います。

以上

こんにちは!かんたろう合資会社・代表社員(※)の鈴木 雄です。

いままで助産院様を中心として一部のお客様に不定期でお送りしておりました「紙版」の「かんたろう通信」を、卸売の販売企画以外の情報もプラスして、「ブログ版かんたろう通信」として本日スタートします。

※2009/04/08追記 ブログ版かんたろう通信は公式サイトの「BLOG」に統合いたしました。

主な内容は次の通りです。

  1. 卸売・直販共通商品の情報
  2. かんたろう合資会社の企業ポリシー
  3. スモール・マイクロカンパニーのためのお役立ち情報
  4. 健康自然食品事情
  5. その他

「発行」は不定期ですが、毎週1回以上をめざします。

なお、いままでの紙版のかんたろう通信も卸販売先様(主に助産院様)に向けていままで通りにお送りする予定です。

※代表社員:会社法で定める「持ち分会社」=合資会社、合名会社、合同会社の経営責任者を代表社員と呼びます。